婚約破棄の慰謝料請求

代表 弁護士 亀石倫子3婚約とは、近い将来に結婚しようという「婚姻の予約」のことをいいます。
書面でのやり取りがなくても、両親への結婚の挨拶や、口約束だけでも婚約とみなされます。婚約が成立していたことを証明するには、婚約指輪の授受や結納、式場予約などの事情があれば認められやすいです。

婚約は、あくまでも将来への合意であって、結婚を確約するものではありません。
とはいえ、当事者としては、婚約をすれば結婚を期待し、それに向けた準備をするでしょうし、婚約をきっかけに性的な関係をもつこともあります。もし、一方的に婚約を解消されたら精神的に傷つきますし、結婚の準備のためにかかった費用も無駄になってしまいます。

そこで、裁判例では、正当な理由もなく婚約を破棄した側の責任として、慰謝料の支払いを認める場合があります。

「正当な理由がない」とされたケースは、性格の不一致や家族の反対などです。
反対に、婚約破棄に「正当な理由がある」と判断されたのは、不貞行為(浮気)をされた場合や、相手が性的に不能である場合、暴力を受けた場合などです。このような場合は、婚約を破棄しても責任を負いません。

慰謝料の金額は、婚約期間、性的な関係の有無、相手側の社会的地位、資産、破棄の理由などを総合的に判断して決まることになります。裁判で争った場合には、30万円~200万円あたりが多く、ケースによって金額に大きな差があります。

注意しなければならないのは、相手が結婚していた場合(不倫)です。
このような場合の結婚の約束は無効ですから、破棄されたとしても慰謝料を請求することはできません。
例外的に、相手方夫婦の婚姻関係が完全に破たんしている場合には慰謝料請求ができますが、「妻とは離婚するから・・・」などと言われていた程度では難しいでしょう。


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