慰謝料とは

代表 弁護士 亀石倫子3

「夫の暴力が原因で離婚になったのだから、慰謝料をもらいたい」
「浮気をした夫に慰謝料を請求したい」
など、慰謝料についてのご相談は多くあります。

慰謝料とは、相手の不倫や暴力、生活費を渡さない、家出を繰り返すなど、相手が配偶者としての責任を果たしていない行為によって「精神的苦痛」や「肉体的苦痛」を受けたことに対する損害賠償金です。

性格の不一致や価値観の違い、モラルハラスメント、セックスレスなどによる「精神的苦痛」を感じることも多いと思いますが、そのような場合は「違法」とまではいえず、慰謝料を請求できないことが多いです。

たとえば、これまでの裁判例で、

・妻が情緒不安定で衝動的な行動を繰り返したとしても、それが妻の精神病質または未成熟性の性格によるものと考えられる場合
・夫が長男の入院先の病室に離婚届の用紙を持参した行為

は、違法とはいえないと判断されたものがあります。

また、夫婦の双方に離婚原因になるような責任がある場合も、慰謝料請求が認められないことがあります。

たとえば、

・夫が妻に暴力を振るい、妻は不倫をしていたというケース
・妻は宗教活動にのめり込み、夫にも妻に暴力を振るっていたというケース

などで、双方に責任があると判断され、一方からの慰謝料請求が否定されています。

慰謝料の額を決めるにあたっては、

・離婚原因となった違法行為の責任の程度(責任の程度が高いほど慰謝料額は高い)
・精神的苦痛の程度(精神的苦痛や肉体的苦痛が強いほど慰謝料額は高い)
・婚姻期間や相手方の年齢(婚姻期間が長く、相手方の年齢が高いほど慰謝料額は高い)
・相手方の社会的地位や支払い能力(相手方に資力があり社会的地位が高いほど慰謝料額は高い)
・未成年の子の有無(未成年の子がいるほうが、いない場合よりも慰謝料額は高い)
・請求者の経済的自立能力(請求者に資力がないほど慰謝料額は高い)
・財産分与による請求者の経済的充足の程度(財産分与による経済的充足がある場合に慰謝料額は低い)
・請求者側の責任の有無や程度(請求者に責任がない、または責任があっても程度が低いほど慰謝料額は高い)

などの事情が考慮されることになります。

裁判になった場合、認められる慰謝料額は、300万円以下が約8割で、500万円以上の高額な慰謝料が認められるケースは5%程度に過ぎません。もっとも、話し合い(協議)によって金額を決める場合は、双方が合意さえすればよいので、相場や上限はありません。

調停や訴訟になると、離婚の原因についてお互いに非難の応酬をすることになり、長期間にわたって不安やストレスを抱え、より傷つくということにもなりかねませんので、話し合い(協議)で早期に解決することのメリットがあります。

 

慰謝料を請求できるかどうかや、どれくらいの金額を請求できるかは、ケースバイケースですので、適正な慰謝料を受け取るためにも、ぜひ一度、専門家である弁護士にご相談ください。>>慰謝料の解決事例はこちら

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